住宅の屋根の真下部分についている天井部分のことをいいます。軒先や軒裏などさまざまな言い方がされますが、いずれも意味は同じです。
軒天の役割とは
軒天には主に以下のような役割があります。
- 雨風が直接当たるのを防ぐ
- 外観を保つ
- 家を守る
家を守る
軒天の大きな役割として、火事の時に燃え広がるのを防ぐ、換気扇を設置することで換気をする、結露を防ぐなどさまざまな面で家を守ることです。軒天があることで家へのダメージを抑えることができているのです。
雨風が直接当たるのを防ぐ
軒天があることにより、雨風が直接外壁に当たるのを防ぐことができます。外壁は雨風に当たると、どうしても劣化するのですが軒天があることで、雨風が直接当たらないため劣化のスピードを遅らせることができます。
外観を保つ
軒天は外から見る角度でちょうど目につく部分です屋根内部を隠し美観を保つためにも取付られています。また外壁への雨だれも軒天があることで屋根の雨水が直接外壁に流れるのを防いでいます。
軒天の種類
軒天にはさまざまな材質が使われていますが、主に使われているのは以下の3種類です。
- 金属板
- 木材
- 石膏板
金属板
耐久性が強いことから屋根などにもよく使われるのがガルバリウム鋼板です。石膏など耐久性が強い素材と比べても、軽くてさびにくいのが大きな特徴です。ガルバリウム鋼板の他にもアルミスパンドレルが使われることもあります。
木材
もともと日本家屋には木材が使われることが多いのですが、一般的なのが合板べニア板です。メリットは材料が安価であることですが、耐久性が他の素材と比べて低く、さらには経年劣化が早いことが大きなデメリットです。
石膏板など
ケイカル版やエクセルボードなどは新築などによく使われていました。しかしケイカル板にはアスベストが含まれたことから、現在は日本製のケイカル板は使われておりません。エクセルボードは法定不燃材に認定されていることから、安心して導入できます。
また耐久性が高いのが大きな特徴です。そのほかセメントと補強繊維が混ざったフレキシブルボードが導入されることもあります。フレキシブルボードは高い強度があることが特徴的です。
まとめ
軒天は雨風から家を守り、火事の広がりを最小限にする働きがあります。また見栄えの面でも美観を保つために役割を果たしています。軒天の注意点として、外壁や屋根のように目視で確認しにくい場所でもある為劣化しているかどうかが判断しにくい特徴があります。そのため屋根修理や塗装工事の際は専門業者に確認をしてもらうことをおすすめします。
軒天は家を守る為に重要な役割を果たしていますが同時に建物のアクセントをつけやすい場所でもあります。最近では軒天部分の色を変えてイメージを変える方もいらっしゃいます。
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