日本では長年、伝統的に漆喰が使われてきました。漆喰は見た目が味わい深いだけではなく過ごしやすい住宅環境を提供するといった特徴があります。この記事では漆喰の特徴や使われている場所などを詳しく説明していきます。
漆喰とは?
漆喰とは水酸化カルシウムを原材料として、のりやすやを加えることによって水で練って作る塗り壁材のことを言います。水酸化カルシウムは石灰石を焼いて水を加えて作ります。
水酸化カルシウムは二酸化炭素を吸収すると、徐々に石灰石へ戻っていきます。しかし完全に石灰石へ戻るまでは100年以上の年月がかかり、時間をかけて石灰石へ戻る工程が部屋を快適にしてくれるのです。例えば夏の湿気や冬場の乾燥を減らしてくれる効能があります。
漆喰の特徴とは?
漆喰は夏の湿気や冬場の乾燥を減らしてくれる効能があると説明をしました。しかしそれだけでなく耐久性があることから火事から家を守り、抗菌性があることからカビやダニから家を守ります。
耐火性がある
漆喰の大きな特徴の一つに耐火性があり、建築基準法第2条第2号の耐火建築物の基準を満たすほど燃えにくい素材であるといえます。 もし仮に部屋の中で火がついたとしても、火は簡単に広がりづらいのです。さらに仮に火事によって壁が燃えたとしても、有機ガスが発生する可能性が低いため窒息する恐れが少ない特徴があります。
火事で亡くなる大きな原因に窒息死があるのですが、漆喰はそういった事故の確率を減らすことができます。 また漆喰の耐火性を生かしてお城にも長年使われていました。
抗菌性がある
漆喰には除菌や抗菌効果があります。漆喰の原材料となっている水酸化カルシウムは石灰石を焼いて作ったものです。石灰石は強いアルカリ性であり抗菌性がありカビやダニを抑制してくれます。そのため防虫効果もあります。
漆喰が使われてる場所とは
漆喰はもともと蔵に使われることが多く、雨風から蔵を守ることがメインの役割でした。強いアルカリ性の特徴があることからカビが発生しづらいのも大きな要因です。また耐久性が強く、お城の壁にもこれまで使われてきました。
現在でも雨風に強く更に耐火性があり壁が発生しづらいことから家の様々な個所に利用されています。
まとめ
漆喰は抗菌効果や耐久性があり、さらに湿気や乾燥を軽減してくれることから長年日本では蔵やお城にて使われていました。また現在ではそれらの効能活かしてさらに断熱性や遮音性などの機能を加えた漆喰が開発されています。 長年日本人が快適に家は過ごすために使ってきた漆喰を、 現在でも時代に合った工夫を加え様々な漆喰が誕生しています。
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