瓦屋根の特徴やメンテナンス方法について

瓦屋根は、日本では古くから使われてきました。現在でも昔ながらの木造の家やお寺などに瓦が使われています。

実は瓦屋根は何種類かあり、屋根材によてもメンテナンス方法が異なてきます。
それでは瓦屋根の特徴やメンテナンスについて、詳しく説明していきます。

瓦屋根の特徴とは

瓦屋根には耐久性が強く断熱性が高いといった特徴があります。それぞれの特徴を詳しく説明していきます。

耐久性がある
断熱性が高い

耐久性がある

粘土瓦は特に粘土を焼いていることから、丈夫な素材であるだけでなく、紫外線の影響をほとんどうけず錆や色あせにも強いのです。

断熱性が高い

日本は古くから高温多湿の気候だったのですが、夏の暑さや冬の寒さに対応するためにさまざまな工夫されていました。このため瓦屋根は断熱性が高く、外の熱がつたわりにくい性質があります。

瓦屋根の素材とは

現在瓦屋根は以下の二つの原料のいずれかのタイプとなっています。(軟式コンクリートも原料はセメントです。)
上記に説明をした瓦屋根の性質は主に粘土瓦のことをいい、セメント瓦はまた性質が異なってきます。

粘土瓦
セメント瓦
乾式コンクリート瓦

粘土瓦

粘土で形を作り乾燥させたあと、焼き上げた瓦のタイプです。耐久性に優れていることから、塗装しなくても剥がれにくいのが特徴です。

セメント瓦

セメントを原料としている瓦は粘土よりも耐久性が弱く、また塗装する必要があることから、定期的にメンテナンスする必要がよりあります。セメント瓦が流行ったのはコストがかからないことが主な要因でした。しかし現在ではほとんど見られないようになっています。

セメント瓦の特徴として、コスト以外に形を加工しやすい点があげられます。屋根の形や建物のデザインなどにあわせて種類が豊富にあります。また耐用年数が長いことも大きなメリットです。

セメント瓦のデメリットとしては、メンテナンスが定期的に必要なこと以外に、衝撃に弱いことがあげられます。そのためひび割れがしやすく劣化が進みやすい点があげられます。

乾式コンクリート瓦

主原料はセメントを使うため、セメント瓦の一種ではあります。しかし軟式コンクリート瓦はコンクリートと同質の着色剤を塗装して表面を保護し、吸水を防ぐことからセメント瓦より耐水性があります。

また粘土瓦のように焼く工程がないので、エコに優しい点も特徴的です。

瓦屋根のメンテナンスの必要性

瓦屋根は一般的にメンテナンスの必要性が少なく、割れた場合でも必要な部分だけ取り換えが可能です。それでも雨風などに常にあたっているため耐久性や景観を保つ意味でも、定期的なメンテナンスが必要になります。

素人が屋根の上のことを判断するのは難しいですが、歪みがある場合は特に注意が必要となります。歪みが大きくなってしまうと漆喰が弱っているということにつながり、崩れてしまう可能性があります。

また瓦が割れていたり欠けている場合も危険です。放置しておくと他の部分が破損したり、雨水が浸水することもあります。

このようにならないように、ある程度の期間がたったら定期的にメンテナンスすることが重要なのです。

 

瓦屋根のメンテナンスの方法とは

それでは瓦屋根のメンテナンスの方法を説明してきます。

漆喰が崩れていないか
瓦の破損やずれがないか
水切り板金が傷んでいないか
ルーフィングの劣化

漆喰が崩れていないか

漆喰にひび割れがあったり、コンクリートのかけらのようなものがベランダなどに落ちていたら漆喰が崩れている可能性が高くなります。業者にする確認してもらうようにしてください。

瓦の破損やずれがないか

瓦は耐久性に優れており、メンテナンスする必要があまりないのですが割れてしまうことがあります。瓦が割れて破損してしまうと、隣り合っている瓦にも影響があります。さらに破損した部分から、雨水が内部に侵入し防水紙などを傷めることがあります。

また大きな地震などにより、瓦がずれてしまうことがあります。瓦がずれてしまうと破損した時と同じように雨水が侵入し雨漏りにつながります。

水切り板金が傷んでいないか

屋根には水切り板金がついており、雨水を排水する役目があります。この板金があることおにより、瓦の隙間から内部への水の侵入を防ぎます。そのためこの水切り板金が破損していないか、外れていないかなどを確認することは、瓦屋根を守ることにつながります。

ルーフィングの劣化

瓦の下には、ルーフィングが敷かれています。このルーフィングは水切り板金と同じように雨漏りを防ぐための役割があります。そのためこのルーフィングは通常通りの役割をしないと、雨漏りがしやすくなってしまいます。

このためルーフィングに破れや損傷が無いかのチェックも重要です。

まとめ

瓦屋根は耐久性が強くひび割れなどしにくいのが特徴です。しかし劣化により割れてしまう事や地震などの影響により瓦がずれてしまうことがあります。
そういった場合はすぐに補修を行う事で安全にまた長く使用することが可能になります。

補修の費用を最小限にするためにも普段からのこまめなメンテナンスが大切になります。ご自宅の瓦屋根で気になる点がありましたら一度ご連絡ください。

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