屋根の葺き替えの工程について

屋根の劣化がひどく補修では追いつかない場合や災害などの影響で破損した場合など傷みのひどい屋根の下地部分から屋根材までをリフォームする屋根の葺き替え工事が必要になります。
この記事では屋根の葺き替え工事の大まかな工程の流れをご紹介します。

屋根葺き替え工事の工程は全部で7工程

1足場設置
2既存屋根の撤去
3下地設置
4防水シート設置
5新規屋根材設置
6雪止め取り付け
7足場撤去

1足場の設置

最初は足場の設置です。街中でたまに見る事があると思いますが建物を囲むように足場を組みます。
また設置した足場に養生シートを設置することで工事中にでるホコリやゴミが近隣どんで行くことを防止する役割があります。職人の安全確保と作業効率アップに足場の設置はとても重要な工程です。

2既存屋根の撤去

足場を設置したら既存の屋根を撤去します。表面の屋根材を撤去する際は下地に大きな損傷、腐食等が無いかも確認を行いながら作業を進めます。葺き替え工事のデメリットとしてよくあげられる工事費用が高額になってしまうの原因のひとつにこの撤去した屋根材の廃棄費用が上げられます。

3下地設置

既存の屋根材を撤去したら下地の設置作業を行います。
基本は既存の下地の上に新しい下地を張りますが劣化が激しかったり大きな損傷がある場合は交換や修繕を行います。

4防水シート(ルーフィング)の設置

下地の上に防水シートを敷いて行きます。防水シートを敷くことで室内へ雨水が侵入することを防ぎ雨漏りを防止します。雨漏りの多くの原因がこの防水シートの劣化による破れや裂けなどから起こっており20年程と言われている耐用年数を目途にメンテナンスを行う必要があります。
基本的に正しく防水シートが設置されていれば屋根からの雨漏りは起こりにくいと考えます。

5新規屋根材設置

防水シートを設置したら新しい屋根材を設置していきます。
設置は下記の流れで行います

スターター取付

屋根材設置の始まりとなる軒下側にスターターという屋根材を取り付けます。

平場取付

軒下側から上に向かって屋根材を張っていきます。

6雪止め取り付け

屋根を設置したら雪止め金具を取り付けます。

「雪止め」とは文字ごとく屋根に積もった雪が下に落ちるのを防止する(落ちにくくする)ために設置する金具の事です。
降雪量は地域によって大きな差がありますが近年は記録的な大雨や大雪などこれまで無かった異常気象も発生しています。関東地方で積雪があるのは珍しい事ですが地方に比べ住居が密集している事でいざという時の被害は大きく、屋根からの落雪は十分に注意しなければなりません。ご近所さんに被害を出さないためにも「雪止め」はとても大切な役割を果たしてくれるのです。

7足場撤去

新しい屋根材を設置したら設置した足場を解体、撤去します。
撤去後は周辺の掃除も忘れずに行います。

以上が葺き替え工事の大まかな流れの紹介となります。

屋根の葺き替え工事が必要になる目安の時期は?
屋根の葺き替え工事が必要となるのは新しく設置してから20年〜30年程度と言われています。
設置後はそのまま放置するのではなく表面の洗浄や塗装を行い良いコンディションを保つことで寿命を延ばす事ができます。
葺き替え工事をご検討の方まずはお気軽にご相談ください

コメント