屋根のカバー工法とは

屋根のカバー工法とは?

カバー工法とは重ね葺きともいい既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。屋根材撤去の工程や廃棄費用がほとんど無い為比較的費用を抑えながら屋根リフォームをすることができます。
今回はこのカバー工法の事について紹介していきます。

カバー工法の工程

基本的な作業工程は下記の流れになります。撤去が無い分工程もシンプルで工事日数も抑える事ができます。

1足場の設置
2棟板金の撤去
3防水シートを敷く
4新規屋根材設置
5棟板金、換気棟の取り付け
6シーリング工事

 

カバー工法のメリット、デメリット

カバー工法はいい事ばかりと感じますがメリット、デメリットがそれぞれあります。
下記主なメリット、デメリットを紹介します。

カバー工法のメリット

・既存の屋根材を撤去しないので廃棄費用がほとんどかからない
・解体工事が無い為その分の工期が短くてすむ
・施工後は屋根が2重になるので断熱性と遮音性が向上する
・屋根の構造材に負荷を与えず工事ができる

工事費用を抑えながら屋根リフォームができるのが大きなメリットですね。また屋根が2重になることで断熱性や防音性などが向上することも大きな魅力です。葺き替え工事の場合は屋根の解体で少なからず構造部分に負荷がかかってしまいます。その点カバー工法では比較的負荷も少なくダメージを抑えながら工事を行うことができます。

カバー工法のデメリット

・既存の屋根材が瓦など重い場合は施工が難しい場合がある
・既存屋根が激しく劣化していたり大きな補修が必要な場合は施工が難しい場合がある
・新規の屋根材の種類が限られる
・屋根全体の重量が重くなる(屋根材が2重になる為)

既存の屋根材や屋根の状態によってはカバー工法による施工は難しい場合があります。現調の際に確認を行いますがプロと相談しながら施工方法を決めていくと良いかと思います。

カバー工法での施工をおススメしたい方

低予算で修理したい

上記でも紹介しましたがカバー工法は既存の屋根材の撤去工事が無くまた廃棄もほとんど無い為、葺き替え工事に比べて費用を安くすることができます。また工期が短くできることも費用削減に繋がります。

既存屋根の劣化が激しくない

既存屋根の上に新しい屋根材を設置する為、既存屋根の劣化が激しい場合や大規模な補修が必要な場合は施工が難しい場合があります。

屋根の防音、遮熱性を高めたい

カバー工法の大きな魅力のひとつで、屋根材が2重になることで防音性や遮熱性の向上が見込めます。
屋根が綺麗になり機能向上もできるので嬉しいですね

カバー工法を行った場合の耐用年数

耐用年数は葺き替え工事とさほど差はありません。ただ注意したいのがカバー工法の場合は既存屋根の上に設置しているので既存屋根、下地の劣化が耐用年数に関わって来る可能性もあります。
「綺麗になったからそのまま」では無く定期的にプロと屋根の現状確認を行うと安心です。

まとめ

今回はカバー工法についてご紹介しました。デメリットもありますが総合的に見て比較的低価格で工事が加納なのは大きな魅力だと思います。まずはプロと一緒に状態を確認しながら工事プランを考えて行きましょう。

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